息子の教育相談と検査

娘は生後三か月から人見知りがあり、母親から離れることもなく常に不機嫌で…という感じでしたが息子は目線があわず、多動で言葉が遅いことは気になりましたが人見知りがなく、にこにこと笑顔があったので保育士の方に相談をしても「保育園では問題はないですよ。」と言われていました。

娘が保育園を卒園したことをきっかけに家庭の事情で引っ越しをしました。引っ越し先は外国人が多く住む地域でした。息子の転園先の保育園は大きな母体のある保育園でしたので安心して任せられる保育士と教育方針がありました。

この保育園は保育士は日本人ですが園児たちはほぼ、外国の方のお子さんでした。そのため、園内ではいろいろな国の言葉が飛び交っていました。転園する際に息子は多動で言葉が遅く、一日中、パニックをおこし、自傷行為があり…と説明をしてできれば配慮をしてほしいことを伝えました。

息子のクラスにはたまたま配慮を必要とするお子さんが一人いたので障害児加配の保育士が一人いました。そのため保育士が常に二人いる状態だったので息子のことも少し気に留めてもらうことができました。

息子は保育園が好きでした。この保育園では言葉が遅いことはあまり関係がありませんでした。バイリンガルなお子さんがほとんどで日本語も通じますが同じ国の言葉どうしの子供が母国語で話したり、時には違う言葉同士でやり取りをしていました。それで通じているのが不思議なくらい子供たちは遊びを通じて仲良くなっていました。

そして元気はつらつの子供達。日本人の子供ももちろん元気ですがパワーが違います。多分、躾に関して日本人の感覚とは違うからだと思います。 躾がなっていないとかそういうことではなく、子供らしさが尊重されているような感じでした。

後にも先にも元気に楽しく運動会で踊ったのはこの保育園での一回のみです。首にレイと呼ばれる花の首飾りと両腕に花の腕輪をしてノリノリの外国の音楽に合わせてくるっとターンをして手をたたいて…誰かのお父さんが指笛を鳴らして…今でもあの音楽と息子の笑顔と踊りが忘れられません。

こういう保育園でしたから息子の多動は特に目立たず、言葉の問題も目立ちませんでした。卒園式の際、園児が一人ずつ将来の夢を発表するのですが息子は言えないので先生が横で「楽しかったです。」と何度もささやきようやく小さな声で「楽しかったです。」と言えました。

私は卒園前に小学校は普通学級で大丈夫でしょうか?と担任の先生に相談をしていました。特に問題はないと言われていましたが心配だったので教育相談を受けることにしました。

教育相談では私が心理士の方と話をしている間、息子がおもちゃで遊んでいました。おもちゃの赤い屋根がないときだけ「ない」とだけ伝えに息子は来ましたがそういった様子も含めて、心理士の方が、息子が母親に対してもあまり意識がなく自分の遊び以外に興味や反応を示すことも無いので「病院で相談をしたほうがよいでしょう」と仰って、紹介状を書いてくれました。

病院では問診をした後、日を改めて脳波の検査をしました。寝ている時と起きている時の脳波の違いを検査しました。医師としては逆の結果を予想していたようですが寝ている時のほうが起きている時より脳波の異常が強く出ていました。

「発達障害の疑い」と検査結果が出ました。

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