一人では育てられないと自覚した



息子が小学2年生の頃は、言葉での意思疎通が難しく、思い通りにならないことがあったり、イライラすると床や壁に頭を打ち付けることが毎日ありました。打ち所が悪く、後頭部を切った際は、夜間救急で縫ってもらったこともありました。外出中でもキレると「死んでやる」と言って、わざと道路に飛び出したり、行方不明になることもありました。

ある時、理由は覚えていませんが、、息子が公園から帰る途中の歩道で暴れだしました。たまたま通りかかった2歳くらいのお子さんに息子がぶつかってしまい、小さなお子さんが鼻血を出してしまったので、すぐに謝罪をしました。そして、目の前の公園で手当てをしようと思いましたが恐怖の目で私と息子を見て、お子さんを抱きかかえて走って逃げて行ってしまいました。

公園の横のマンションにご自宅があったようで、マンションの階段を上っていくのが見えたので、階段そばで子供を遊ばせながら立ち話をしている数人の方に事情を話し、謝罪をしたいので、今の方がどなたなのかを教えてほしいと話しましたが、誰も答えてはくれませんでした。子供を抱えて走っていくお母さんにその方たちが話しかけているのを見たので、明らかに知り合いではあると思いましたが、私とは関わりたくないというのが見て取れました。

謝罪に改めて伺うべきとは思いましたが、かえって嫌な思いをさせてしまうと思い、諦めました。あのお母さんの恐怖の顔が忘れられません。私が逆の立場でも怖いと思うし、わが子が怪我をさせられたショックと早く手当てをしたい気持ちと逃げたい気持ちはわかります。でも、私もとても悲しい気持ちになりました。

娘や息子は、よく暴れるし、私の言うことを聞かないので、「お母さんの言うことが聞けないなら一緒には暮らせない。どこかに預けてしまうからね。」と私はよく言っていました。母親がこんなことを言ってはいけないことは、よくわかっています。私なりに、なだめたり、すかしたり、ほめたり、抱きしめたり、もので釣ったり、叱ったり、いろいろな方法を試しましたが躾ができないのです。

一瞬で機嫌が変わったり、昨日、出来ていたことができなかったり、娘は屁理屈ばかり言ったりするので、私が根負けをして、一貫したルールで毅然とした態度が取れないので、余計に子供たちが私を馬鹿にして言うことを聞かないという悪循環にはまっていました。

実家とは距離が離れているので、手伝ってもらうことはできませんが、頻繁に電話をかけて、話を聞いてもらっていました。母からは、この子たちには、脅し文句は通用しないから、やるといったことは実行したほうが良いことと私も理屈っぽいのでそれはあまりよくないのではないかと言われていました。このころから、子育てにも疲れ果てていたので、児童相談所で一時保護をしてもらうことを考え始めるようになっていました。



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